皆様、こんにちは。営農施設課の下向です。
毎年、異常気象が発生している事に不安を覚え、現行のトラクター事業では難しい作業も多くなってくると考え、最新のICT機器を用いて試行錯誤を繰り返した今年の夏を紹介します。

現状の牧草(採草地)更新は、1番草収穫後に雑草の伸びがピークになる時期に天候と圃場状態を考慮して非選択性除草剤を散布しています。
しかしながら、最近の天候は一度降雨があり、畑が乾く前に次の降雨が発生することが連続で起き、圃場状態が悪く除草剤を散布するタイミングに苦慮しています。
そこで、最新のICT技術を用いて圃場状態が悪くても適期に除草剤を散布すべく、農業用ドローンを用いて除草剤を散布する試験を実施しました。
試験では、非選択性除草剤の散布濃度、散布幅ドリフトの影響、周辺に軽種馬が放牧しながらでも暴走等の行為助長の有無などを注意しながら試験実施しました。

散布試験の結果は上々で来年度から段階的に実践に導入できるように価格面を熟慮している現状です。

試験散布10日後に畑を確認すると、しっかり枯れていました。新しい事を導入することで多大な心配や不安もあり苦慮しますが、年々悪化していると思われる異常気象に対して、今後も試行錯誤を続けて、牧草(採草地)更新の更なる成功率飛躍に向けて努力を続けていきたいと思います。
