『C11 207』と『日高本線』 (その3)

みなさん、こんにちは。
管理部の亀谷です。
 
タイトルにある『C11 207』は、当JAの所在地である北海道・新ひだか町で以前保存されていて、本年(2017年)から東武鉄道さんの鬼怒川線で運行を開始予定の蒸気機関車です。
 
前回記事 『C11 207』と『日高本線』 (その2)の1 はこちら
 
○ 『C11 207』について
 
先日、北海道新聞を見ていると『C11 207』の写真が掲載されていました。
記事を読んでみると、小学生のお子さんが幼稚園入園の頃からお父さんと一緒に撮影した作品を集めた写真集を自費出版したことが紹介されています。
その中から数枚が掲載されたうちの一枚が『C11 207』の写真です。
 
その作品が、こちら。2012_sl
・JR北海道 釧網本線 北浜駅付近
2012年7月1日撮影(写真集掲載)
 
この車輌は、JR北海道が2011年から2013年に北見駅(石北本線)~知床斜里駅(釧網本線)間で運行された臨時列車「SLオホーツク号」です。
 
ヘッドマークを見ると、車名となった「オホーツク海」、そして「知床半島」、「サロマ湖」、よく見ると停車駅が星(★)印で表されています。星が6つなので六連星(すばる)のようです。
 
もう一枚、紹介しますね。
2012_memanbetsustation
・JR北海道 石北本線 女満別駅 線路上に架かるループ橋から
2012年7月1日撮影(写真集未掲載)
 
普段はなかなか見る事の出来ない、上から見た写真です。
 
これらの写真を撮影したのは、北海道・オホーツク管内大空町の神野天杜君。
2歳になる前から両親のカメラに親しみ、7歳で自分のカメラを手に入れて9歳までの作品を集めたものが始めに紹介した写真集です。
 
このほかにも、地元のお祭りの様子や家族、近所の人を撮影した写真など、すてきな作品が多く収められています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
神野天杜君は2016年2月、血液の病気に侵され、9歳でこの世を去りました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回、この記事を書くに当たり写真の提供などご協力頂いた天杜君のご両親から頂いたメールの一文をご紹介します。
 
 
「SL『C11 207』号がオホーツクにやってきたとき、息子は女満別駅や沿線で撮影をしたり、小学校1年生のときは試運転の日に同級生たちと体験乗車をしていたので
とても思い出深い機関車でした。(中略)あのSLは日光を走るのですね。オホーツクを走らなくなってさびしい思いをしていましたが、まだまだ現役なのですね!うれしく思います。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
想いを、紡ぐ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『日高本線』から『臨時観光列車』、そして『鬼怒川線』へ。
活躍の場所が変わっても、『C11 207』は乗車する人に夢と感動を与え続ける存在でいて欲しい、そう願います。
 
少しだけ早く天国へ旅立った天杜君の作品を集めた写真集は現在、つぎの場所で見る事が出来ます。
 
【図書名】
「ぼくのたからもの こどもカメラマン神野天杜写真集」
【所蔵先】
国立国会図書館東京都稲城市立中央図書館北海道立図書館札幌市立図書館
大空町女満別図書館大空町東藻琴図書館新ひだか町図書館
 
詳しくは、天杜君のご両親が開設しているwebサイトの こちら へ。
 
そして、『C11 207』は本年(2017年)8月10日、東武鬼怒川線にて
SL「大樹」として運転を開始します。
 
詳しくは、東武鉄道さんのwebサイトにて。
270_100_SLバナー01
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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