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2012年に競走馬として生まれてきたお馬さんたちは、全国で約6000頭。そのうちダービーに出走できるのは僅かに18頭前後。そんな厳しい世界の競走馬業界で毎年6000頭もの競走馬の卵たちが誕生してきます。今回の競馬女子はなかなか知ることのできない競走馬のお産に立ち会い様々なドラマを垣間見る事が出来ました。取材を進める中で正直ここでは書けないようなつらい事もあり、競走馬としてこの世に誕生するという事は本当に大変な事なんだと改めて考えさせられました。走るために生まれてきたお馬さんたちの第一歩を是非ご覧ください。
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keibajyoshi9-1 まだ寒さの残る午前四時半。うっすらと汗をかき始めたお母さんが、これから競走馬としてこの世に誕生してくる仔を産むためにお産の準備を始めました。呼吸が荒くなり、汗もかき始め時折頑張って踏ん張っています。2013年産約6000頭の中の1頭の誕生の瞬間を目の当たりに出来るという事で、凄く楽しみでもあり同じ女性として不安な気持ちで一杯になりました。
お母さんは時折立ち上がり尻尾を上げて踏ん張ります。お母さんも一生懸命ですが、お腹の中の仔も頑張っている様子が伝わってきます。なんか自分の事のような気持ちになって、こっちまで力が入ります。競走馬のお産の半分以上は人間の手を借りて出産をするそうです。もうすぐで競走馬としての一歩を踏み出す瞬間を迎えると思うとドキドキしてきました。 keibajyoshi9-9
keibajyoshi9-2 獣医さんが手を入れて足や顔の位置を出てきやすいように調整します。競走馬はまずは両前足から、そして顔の順番で出てくるそうです。人間とは違うんですねぇ。徐々に呼吸も荒くなり、体全体から汗が出てきます。踏ん張る回数も増えてきました。無事生まれて欲しいと願うばかりです。
両足と頭が徐々に顔を出してきて最後の力を振り絞って無事に立派な男の仔が誕生しました。無事に生まれた瞬間、本当に言葉では言い表せないほどの感動を味わう事が出来ました。種付けから約11カ月お母さんのお腹の中ですくすくと成長し今回無事にこの世に生まれてきた事に安堵の気持ちで一杯になりました。生まれて間もなくお母さんはしきりにペロペロと子供を舐めていましたよ~。 keibajyoshi9-7
生まれてすぐの動画です♡お母さんが一生懸命子供の事を舐めています。馬は生まれて間もなく立ち上がろうとしますが、なかなか上手く立つ事が出来ませんでした。それでも、人間なら立つまでに1年程度かかる事を考えたら、馬ってすごいですよねぇ~
生まれて約10分後、足を前に伸ばして必死に立ち上がろうとしています。それでも、最初はバランスが上手くとれず何度も何度もひっくり返ります。何度転んでもまたすぐに立ち上がろうと挑戦する姿を見ていると、感動で一杯になりました。こういう経験を積んで立派な競走馬になるんですね。
生まれて40分程過ぎたところで完全に立ち上がる事が出来ましたぁ♡立ち上がった後はすぐにお母さんのおっぱいを飲もうと乳の場所を探します。生後間もなくは殆ど目は見えていないそうで、本能でおっぱいの場所を見つけるそうです。本当に馬ってすごいですねぇ。
無事に生まれた後は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいたときに包まれていた胎盤が出てきます。この胎盤は化粧品の原料にもなっているんですって。もしかして、みんなが使っている化粧品にも馬の胎盤が使われているかもしれませんよ~。 keibajyoshi9-10
keibajyoshi9-11 産後しばらくしてから、お母さんと子供の様子を見に行ってきました!!この仔の名前は「ミュゲ」。競馬女子の企画として行った馬名募集の中から、見事選ばれました!!名前の由来は「父ベーカバドがフランス産馬なので、フランス語で「スズラン」を意味する「ミュゲ」という名前にしました。
当馬は5月生まれなので、フランスでは5月にスズランを人に送る慣習があり、すずらんを贈られた人には幸運が訪れると言われています。
期待の新種牡馬ベーカバドの幸運がどうか、この子にも訪れますように♪」との事です。今後元気に育っていって、立派な競走馬としてデビューしてほしいですね♡

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今月のイケメンくん、かわいこちゃん!

みついしサラブレッドのイケメンくん、かわいこちゃんをご紹介するこのコーナー!私たち競馬女子が牧場で出逢った、とっても素敵なお馬さんを紹介しちゃいます♪

今回ご紹介するのは、昨年11月に京都ジャンプステークス(J・G3)を制したマサノブルース号の生産牧場で知られる猪野毛牧場さんで産まれたイケメンくん、ウインクルアーリーの2013くん☆(父:フレンチデピュティ 母:ウインクルアーリー 牡 栗毛)
今年4月1日に産まれたばかりの元気いっぱい!やんちゃざかりのイケメンくんです(^o^) 顔をよく見ると、額の左上の当たりに珍しい丸い形の特徴があるんですよ~☆ だから、たくさんの仔馬たちの中から、すぐにこの子を見つけることができました(*^_^*)

お兄さんには、先日、障害の未勝利戦を勝ち上がってこれから重賞での活躍が期待される、ジークジオン号(父:タニノギムレット 牡 4歳)がいるんです!元気いっぱいに放牧地を駆け回っていましたよ(^o^)

続いては、同じく猪野毛牧場さんにいるかわいこちゃん、メイケイキララの2013ちゃん❤(父:カネヒキリ 母:メイケイキララ 牝 栗毛)JRA現役準オープン馬のプレミアムブルー号(父:サムライハート 牡4歳)がお兄さんにいる、4月1日に産まれたばかりのかわいこちゃん☆
そうです!今回のイケメンくん☆とかわいこちゃん❤は、同じ日に同じ牧場で産まれた、とっても仲良しの2頭なんです~♪

撮影中もお母さんと離れて、2頭くっついて遊んでいましたよ(*^_^*)
こちらのかわいこちゃん、名前がまだ無いのですが、猪野毛社長からは「お嬢~❤」と呼ばれてましたよ(^^)/

来月もまた、みついしで生まれた素敵なイケメンくん、かわいこちゃんを紹介しちゃいます。お楽しみに〜 ^^

みついしの名馬に逢いに行こう

ここ三石にはたくさんの名馬が誕生し、引退した名馬たちがたっくさんいます。そんな名馬はいったい今、何をしているのか?競馬女子探偵団の私たちが全国の競馬女子会員たち(まだ会員とか、そういうのは無いですけど・・)に、最新情報をお伝えします!

セイウンクノイチ
セイウンクノイチ

2008年の朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を制覇し、皐月賞3着と菊花賞3着を含む重賞3勝のセイウンワンダー。今回はこのセイウンワンダーのお母さんセイウンクノイチをご紹介します。もちろん、クノイチ母さんはセイウンワンダーの生産者である筒井征文牧場さん(三石稲見)にいます。名前の如く、真っ黒な衣装を着た「忍者」のように迫力のある馬体と、15歳とは思えない非常に薄い皮膚が印象に残りました。
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サンデーサイレンスを父に持つクノイチ母さんですが、私が近くにいっても常におっとりしていて、草を食べ続けていました。「とねっ仔」がいると他人が近づくだけで怒る馬が多いんですよ。
その「とねっ仔」は某国チャンピオンサイヤーの牡馬。事情があって詳しいご紹介はできませんが、再来年、必ず競馬場で活躍することでしょう。そのときは、このページを振り返って見てくださいね。
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どうですか、名牝のお尻。このお尻が名馬を生む源だと思いました。とねっ仔クンも立派お尻です。
今年はJBBAのサマーバードを無事受胎。まだまだ、クノイチ母さんのお仕事は続きますよ。



「競馬女子」は今後、下記のコンテンツを配信予定です(>_<)

「競馬女子、軽種馬の一生を追いかけてみた!」、「競馬女子、馬券を買ってみた!」、「競馬女子、三石産重賞馬のその後に迫ってみた!」

今後の展開にますます目が離せない「競馬女子」!JAみついしにも是非、遊びに来て下さいね!では、また近々?